本格隠れ家的イタリアン「ロッシ」
2010年7月26日
●京都には数多くのイタリアンが有りますが、最も隠れ家的なお店と言えば左京区にある「カンティーナ ロッシ」でしょう。10席だけの小さなお店で、付近にはこれといった目印が乏しく更に古くからの閑静な住宅街の路地を入り込むため、地元の人でもなかなか見つけ辛いです。しかし接客や料理の評判が良いため、口コミで人気が広がりました。まさに知る人ぞ知るお店。近くには京都大学等の教育機関が多いため、イタリア人を含めた外国人のお客が多数来店します。ここはオープンしてもう10年になり、お店は元々建築家だったオーナーシェフの中川 浩さん自身が設計をしました。最近はそうでもありませんが、オープン後しばらくはまだ不慣れなためか、料理が出てくるまでに少々時間がかかりました。オープンのきっかけはお家の引っ越しと、中川さんが「フクムラ」の大ファンで、かねてより家族でよく通っておられた事です。初めは建築設計とレストランの2足わらじで続ける予定が、すぐにお店が忙しくなったので断念し、レストラン業務に専念する事になりました。
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●前菜はじゃがいもとトマトのカナッペと、野菜のグリルなどの盛り合わせ。色々な材料を使っていますが、特に美味しいのはマイタケとズッキーニ。また冷たい物と温かい物があり、メリハリが効いて面白いです。●この日のワインはヴィッラ フランカのラツィオ シャルドネ’06。微発泡と感じる程、酸味があります。基本的にボディの軽いワインなので、3年経つともう適度な熟成感が出ています。こうした熟成感はそのまま飲むよりも、料理との相性で力を発揮します。聞くところによると、このワインはオープンして以来の長い人気商品。嬉しい事です。はい、もちろん当社の商品です!
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●三品目はロッシ風:くるみ、松の実、サルシッチャ、生ハムのクリームソース。ここ最近食べた中でも、このタイプのパスタは珍しいです。香りはまずフェンネル系の強いハーブを感じ、その後クルミの甘い香りが続きます。味わいはチーズたっぷりで重厚感があり、また乱暴なまでの野生のクセが出ています。ハマる人はハマる。何と言ってもこれだけの香りと味わいが混在しているんですよ! 一般のシェフじゃ躊躇して作れないんじゃないか!?と疑ってしまいます。これはさすがの逸品でした。
●セコンドは仔羊のカツレツ。凄く柔らかく、口の中で噛むとホクホクです。全然今まで食べてきた物とタイプが違います。今までそれほどカツレツを食べてきたわけではありませんが、その中でもかなり上位です。本当に美味しい食事でした。席数が少ないので一皿一皿丁寧に作れるメリットがあるのかも!? ともかくどれもハズレがない事は、本当に素晴らしい事です。
●中川さんはイタリア現地やレストランでの修行経験はありませんが、“イタリアで食べる味”を見事に再現されています。ここのほとんどの料理はオーソドックスなものです。シチリアが主ですが家族で毎年必ずイタリアへ行き、現地でたくさんのお友達をお持ちです。中川さんは一緒にお店を切り盛りしている奥様の美弥子さん共々美男美女であり、また気の良い方です。お店を有名店にする事には全く興味が無く、来店してくれる家族やカップルに幸せな時間さえ過ごしてもらえれば嬉しい、そんな気持ちが接客にも料理にも表れています。これからも疲れた時にゆっくり癒してもらえるような隠れ家を提供して行って下さい。
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P.S.ありがたい事ですが、最近イタショクに全国からいろんな方が遊びに来て下さいます。例えばこの1年で2回来て頂いたのは群馬の「エヴィータ」直井さん。せっかくの再会なのでアマローネやシルヴィオ ナルディのブルネッロ’84などを一緒に飲みました。そして気付くと朝5時! ついつい飲んでしまうのはいつもの私なので仕方無い事ですが、問題は二日酔いで迎えた次の日。起きてすぐ「店のオープン用意があるから帰らなくちゃ」と言っている直井さんがいるにも拘らず、お昼は「ストラーダ」へ連れて行きフォアグラとワイン。そしてまだ飽き足らず「閏」へ行って夜までビールを飲んでいました。平日でしたが、もちろん一日お酒だけで潰れました。直井さんには悪いことしたなぁと思いつつも、自分って全然仕事の無い社長なんだなぁと改めて感じました。(写真はエヴィータの直井さん。この日はそのまま泊って頂きました)
移転リニューアル「カサグランデ」
2010年7月14日
●昨年の秋になるのですが、京都の二条で長らく高い人気を誇っていた「カサグランデ」が四条川端に移転リニューアルをされたので、おなじみ「ダニエルズ」の赤松ご夫妻と食事に行ってきました。ここは元々、自家製窯を使ったピッツァと生パスタを売りにしたファミリーでも楽しめる大きなお店だったのですが、今回はお酒により重きを置いたバールタイプのお店として生まれ変わりました。客席にはテレビが設置されているので、時にはサッカー観戦で盛り上がったり出来ます。オープン当初はランチ営業をしたり手前をスタンディングバーにするなど色々試されたようですが、現在は遅くまで営業する夜型のお店として定着しました。そもそもオーナーである松尾さんの人柄が素晴らしく、いつも笑顔でお客を和ませて下さいます。今回のお店はさらにお客とお店の距離感が縮まったこともあり、新天地と言えどもすぐに以前の人気を呼び戻されました。ところで以前からなのですが、ここのスタッフは奥様の弘子さんを含め美人揃い。娘さんも一緒になって店を盛り上げています。
●店内は明るく気候の良い時はドアを開かれているので、解放感が有ります。表通りを歩いていると中の賑やかな様子が伺えるので、ついつい興味がそそられ中に入りたくなります。この日も食事を始めてしばらく経つと、風貌が目立つのか声が大きいのか、「あれ?nao君!」と松浦食器の松浦社長が私を見つけました。その後すぐに、以前一緒に「ふぐパーティー」をしたアキラさんも私に気付き合流!
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●私が訪れた時のメニュー数は他店を圧倒してなんと72もありました。ピンチョス等のおつまみ系はカウンターのショーケースに並んでいるので、それを眺めているだけでも楽しめます。ポーションはそれほど多くないので気軽にワインのあてとしてだけでも選べ、この日はせっかくなのでみんなであれこれ指さしながら色々頼みました。こうした料理は食事が終わって「あともうちょっと食べたい」時にも使い勝手が良いです。
●ニンニクのフリットはオリーヴオイルで揚げているので香ばしく、また表面が油でキラキラ光り食欲がそそられます。みんなから「ニンニク食べて明日の仕事大丈夫!?」と聞かれたのですが、大好物なので躊躇なし。柔らかくなりすぎず少し固めで、まるで蒸したジャガイモを食べているかのようにホクホクです。皮は手で直接剥くので熱いですが、これはニンニクを食べるための儀式だと思うと楽しめます。単純に美味しいです。ところでこの剥いた外側の皮には若干の旨味があり、私はよくしがんでいます。油で揚げることにより、程良く噛みやすくなっているのです。興味のある方は是非やってみてください。でもあまり行儀が良くないかもしれませんね。
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●お米のサラダ。具や味はイタリアにあるライスサラダそのものですが、米は日本米を使っています。現地での食事に慣れた私であっても、むこうの米はどこかボソボソして味気が無いと思えるので、日本人には無理してイタリア米を使うよりもこちらの方がモッチリして美味しいと思います。
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P.S.いつも催事で赤松さんとは一緒に店頭販売を行っていますが、私は用意だけで全然販売に参加していません。ですが一度だけスーパー銭湯で販売することになった時、運悪く茂子が不参加だったので、しぶしぶ私が参加することになりました。その時何とか調子良くオイルを売っていたのですが、その時の赤松さんのセリフ、「なんや~、nao君も売ろうと思えばきちんと出来るやん」。いかに普段から私を頼りなく思っているか伺えるセリフですよね(写真は一日限定の野外での店頭販売)
親と祝う誕生日「ストラーダ」
2010年7月 6日
●去年、私の32歳の誕生日である8月15日に父の店である「ストラーダ」へ行って来ました。父福村 賢一は、元々老舗レストラン「フクムラ」の経営者でありイタリアンの世界で一世を風靡しましたが、長年の夢であった野菜を育てながらの山の中での生活を送るため店は叔父に譲り、一旦リタイアをしていました。しかし4年前にイタリアンの世界に復帰を決意。そしてここストラーダをオープンしたのです。
表面的な見た目だけを重視せず高級感あるリストランテにするため、内装は有名な建築家の若林 広幸さんが設計されました。黒を基調に大きな石材を使ったシックかつ重厚感あふれる雰囲気です。店内にはピアノが置かれ、時々コンサートも行っています。この日は私の為に誕生日ソングを弾いてくれました。
メニューは「フクムラ」のオーソドックスな料理と対照的に、ヌオーヴァ クチーナと呼ばれる前衛的なイタリア料理です。これは父がオーナーとしてカメリエーレを担当し、料理は東京から呼ばれた和田 康則シェフが担当しているからです。料理にはユニークでお洒落なお皿が多用され、これが盛り付けをアーティスティックに演出し、目の前に料理が運ばれた時の期待感を更に盛り上げます。
●壁にはローマのカンポ デイ フィオーリ広場の市場風景の大きな絵が飾られています。これは父の友人である画家、西山喬さんが長年の交友関係から復帰を祝って描かれた大作です。ちなみに全く更新をしていない当社イタショクのホームページにも西山さんの絵をたくさん使わせて頂いています。
●メニューは昼も夜もほぼコースのみとなっていますが、その日のお腹の具合で色々とアレンジしてもらえるので気軽に頼むことが出来ます。かく言う私達も色々食べたいので2種類のコースを頼みましたが、品数がちょっと多そうだったので各々一品ずつ減らしてもらいました。一品目のアンティパストは軽く炙った新サンマと焼き茄子の冷製 茗荷(ミョウガ)ドレッシング。魚は脂がしっかり乗っており、柔らかく口の中でとろけるようです。濃厚ですがトマトとミョウガがアクセントになりしつこく感じさせず、むしろ上品な味わいへと変化します。
●もう一つのアンティパストは岩ガキと宮崎マンゴー コンソメゼリーがけ。カキの身は厚く、クリーミー。マンゴーと一緒に食べることにより、その芳醇な甘さと柔らかさが、面白いコラボレーションを生み出します。口の中では果物の甘さが広がるのですが、カキの真髄たる海の味わいをぐっと増します。この組み合わせを実現する和田さんのアイデアは従来のセオリーでは想像できないです。
●ワインリストには高級ワインがずらりと並んでおり、オルネッライアやソライア、ガイア、サッシカイアが各々年代順で並んでいます。いくら誕生日だからとは言えさすがにこのランクのワインには手が出ないので、店に勧めてもらったテッレ ネーレのエトナ ビアンコ’07を飲むことにしました。香りは爽やかですが、ビオワインらしき少しヒネタ様な熟れたリンゴの香りがします。そうカルヴァドスのような・・・。そうしたことから味わいは豊富な酸が特徴的で、
熟成感があります。しかし、しっかりと果実味もあり。私が思うビオワインの残念な点は生産者ごとの個性はあるでしょうが、まだまだ産地や品種ごとの個性が確立されていないように感じるところです。ただ人工的な不自然な味わいを感じないので料理に合わせやすく、温度が上がっても味わいが変わらず深味を感じます。ところでソーヴィニョンなどの個性ある品種を有機ワインにすると、どうなるのでしょう?
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●二品目はフォアグラのソテと自家飼育玉子のスクランブル・ド・エッグ サマートリュフかけ。ひとまずトリュフを一かけらだけ取って食べると、素晴らしい香りを堪能することが出来ます。これを熱いソースの上に乗せることにより、更に風味が広がるのですね。そして一緒にフォアグラを食べる、そのなんて贅沢なこと! 口の中に溶ける柔らかなフォアグラから、ジューシーで甘い脂が滲みでて来ます。
●三品目のプリモは徳島県産活けアワビのしゃぶしゃぶと冬瓜 バーニャ カウダを添えて。本来高級食材であるアワビがこれでもか!とばかりお手軽な貝の扱いのように盛られていました。トウガンは和食の煮物の様にほっこりと優しく、バーニャカウダソースは雑味の無いきれいでピュアな味わいです。●四品目は本日の市場からの
白身魚と茶豆のプリン 酸味のあるトマトソースで。この日の魚は風味豊かなハモです。トマトソースは今まで私が味わってきた中で最も酸味が強く活かされたソースで、まるで梅肉の代わり。これを抹茶のプリンと合わせるのですが、和風であり京風とも言えそう。色々な歯応えと味わいが重なり合い、複雑なハーモニーを醸し出します。
●セコンドは2品ともに肉料理にする事にしました。まずはオーストラリア産子羊の背肉と玉ねぎのロースト。玉ねぎはしっかり固いですが甘味が引き出されています。肉は野性味を強く出し過ぎず、口の中で徐々に深まる風味が素晴らしく驚かされます。また骨にこびりついている肉は少量ですが、更に味が凝縮されています。まさしく完璧な料理と言えるでしょう。ただ食べているだけではなく、口の中から体全体に何かが広がります。 “味わう”であったり、“感じる”・・・、まさに食べると言う行為とは別次元です。大袈裟かもしれませんが、口の中に含んでいる間の恍惚感は他の何物にも代えがたいです。こういう経験はめったにありません。そう言えば以前金沢のラヴィータでも体験しました。私は普段アンティパストなどで感動することはあっても、セコンドでは滅多にありませんでした。
●京都府産黒毛和牛フィレ肉と夏野菜の炭火焼。肉はナイフを入れるとまずその柔らかさにビックリします。食べると口の中でとろけるがごとくです。添えつけの焼き野菜も美味しいですね。そう言えば最近焼き野菜を出している店が多くなったと思います。流行りなのでしょうか? それとも美味しい野菜が増えてシンプルにもかかわらず、最大限美味しさを発揮できるこの調理法が注目されているのでしょうか?
●珍しいパターンですがコースの最後はパスタ料理になっています。ちなみにこちらで使っている全てのパスタは、自家製の生パスタです。一品目は剣先イカとキャベツのスパゲッティ。パスタの見た目は2,1mm以上とけっこう太いです。キャベツは柔らかい芯の白い部位だけを使い、カラスミと思っていたのは実はニンニクチップ。かなりニンニクの香りが効いており、サクサクした歯応えは最後の食欲を湧かせます。イカはプリプリというよりも、むしろシャクシャクした歯応えです。
●2品目はゴーヤとトマトソース 焼き豆腐のスパゲッティ。ゴーヤはさっと湯掻いただけで強い歯応え。豆腐は焼いた箇所の焦げ目に苦味がありますが、ソテーとは違い表面をさっと炙っただけなので豆腐本来の柔らかさと味わいはそのまま活かされています。まさかイタリアレストランで豆腐の味わいについて考えることがあると思っていなかったので、ついつい笑ってしまいました。昔ながらの旨味あるトマトソースとこの豆腐を一緒に食べることで、ソースにより複雑味を持たせる事が出来ます。茂子はゴーヤチャンプルーだと喜んでいました。
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●最後のお菓子は乾燥したプティフール。これが甘くないのですがなかなか乙な味です。この日はカボチャとオレンジだったのですが、以前に食べたゴボウも美味しかったです。今回は色々と他のお店では味わえない料理を堪能することが出来ました。イタリアンと一概に言ってももう「新しきカタチ」です。特に“洋”と“和”の融合がここまで進み、新たな味わいを生みだしています。元々このお店は「フクムラ」があり、その次のステップだったかもしれませんが、既に全く別のお店です。古きを良く知る父福村賢一と、新しきを取り入れる和田シェフとの競演がこれからどのように進化して行くのか見ものです。
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P.S.ところで父は長くイタリアン業界で活躍していただけあり、色々と表彰されることが有ります。その中の一つである「京野菜マイスター」は、まだ受賞者の少ない珍しい称号です。以前から鷹峯で作った自分の野菜を、レストランの料理として出していたのが認められたからでしょうね、多分…。ただ私が「なぜもらえたのですか?」と聞くと、「わからん」と笑っていました。(写真は野菜マイスターの称号を前にする父の福村 賢一)
三種類の味わい「トゥーテ エピス」
2010年7月 1日
●少し時間は経ちますが、以前からお世話になっている「トラットリア ヴィアーレ」のシェフ山名さんが独立され、私達の近所にレストラン「トゥーテ エピス」をオープンされたのでディナーへ行って来ました。和をイメージした店内で、カウンターは贅沢にも一枚板で作られており、そこから山名さんの調理している姿やお話を楽しむことが出来ます。ここの内装を担当されたのは山名さんのお兄さんということで、設計段階では存分に意見を反映してもらったそうです。
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●店名のトゥーテ エピスとは香辛料の名前だそうで、これはナツメグ・シナモン・クローヴの三種類の香りがします。山名さんは今まで洋食・フレンチ・イタリアンをやってきたので、この3つの経験を活かすためにはこの名前がバッチリだと思われたそうです。私も良いネーミングセンスだと思います。また店内を見渡すと可愛らしい小物が、思いがけない所からチョコチョコと顔を出し随所に遊び心が見られます。奥さんとお二人でお店を切り盛りされていますが、奥さんはあまり飲食経験が少なく初めは大変だったそうです。しかし今ではお互い励まし合って頑張られています。
●黒板には本日のおすすめが色々と書かれていましたが、初めて伺ったので定番のメニューから選ぶことにしました。しかし色々頼みたくなるような興味深い料理が多くなかなか決まらないため、アンティパストは上から順に選んでしまいました。まずは京のもち豚のゼリー寄せ。お好みで粒マスタードをつけます。イタリアンには少ないので残念ですが、実はこのゼリー寄せが大好きです。綺麗で冷涼感があり、口の中でとろけて旨味がゆっくり舌に染み渡って行きます。豚のゼラチンのムニュムニュ感も良いですね。またパセリがふんだんに使われているので清涼感も溢れ、味が単一的になりません。
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●私の頼んだプリモは海の幸と山の幸のトマトソース 手打ちパスタ。初めはぷりぷりのエビとタコに目を奪われていましたが、この料理の本質はトマトソース! ケイパーが良い味を出しています。私はトマトソースが好きで美味しく仕上がったこのソースを口にしていると安心というか幸せです。私のそうした所は、
根っからのイタリアンなのかもしれません。この日のパスタはキタッラで、歯応えよりも手打ち独特の風味豊かな味わいが出ていました。これは美味しかった! ●茂子の頼んだプリモはマカロニグラタン。ソースはエビとキノコが入ったクリームで、まさにイメージ通りのグラタン。懐かしさも含め、一口食べただけでほっこりとします。茂子は「グラタン食べるの久しぶりー」と嬉しそうにしていました。
●セコンドは牛ホホ肉等の本格フレンチはもちろん、洋食として興味を引く物もたくさんあります。そこで私達は土鍋のハヤシライスを選びました。ハヤシライスとは懐かしいですね。お米はこの一人前の為だけに小さな土鍋で炊かれ、濃厚で甘味あるルーを直接この上にかけて食べます。ルーの肉はすき焼きで煮込まれた肉の様に味がしっかりしており、焦げた香ばしい風味が漂い少し大人のハヤシライス。
この日は残念なことにここまでで既にお腹がいっぱいになってしまい、充分に味わうことができませんでした。●しかし妻の茂子はどうも私と違い、「甘い物は別腹」とか言って、更にキャラメルとナッツのパフェとイチジクのシャーベットを追加で注文していました。みんな女性ってこんな感じなのでしょうかね!? かく言う私もお酒は別腹なので、例えお腹がいっぱいでも何リットルでも飲めてしまいます。
●ところで私達が住んでいる場所は京都の中心地と言っても、すこし繁華街から離れています。魅力的な飲食店はそうした賑わっている場所だけにあるとばかりに思っていました。しかしこのお店に来て、近所にあるからと言って見くびっては駄目だと思いました。この日は充分満足しましたが、お店の魅力的なメニューを見ていると、まだもう一品か二品くらい食べたかった程です。こうしたお店が近くにあることは幸せなことです。また思い出したように突然訪れたいと思わせるお店でした。
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P.S.ところでイタショクは事務所のある京都と大阪では配達をしていますが、時々ありがたい事にお客様が直接品物を取りに来て頂くことがあります。それが「リストランテ コヤマ」の小山さんと、ここ「トゥーテ エピス」の山名さんです。いくら近くとは言えわざわざお越し頂き、嬉しく思います。しかし私は更に迷惑なことに、ついついそこで話し込んだりしてしまいます。こうして人って打ちとけていくものですよね? 遠慮のない業者ですがこれからもよろしくお願いします。(写真は当社にワインを直接購入しに来て下さる山名さん)
生パスタの試食会「ベラロッサ」
2010年6月29日
●生パスタの新メニューの試食を兼ねて「ベラロッサ ダニエルズ」へ食事会に行ってきました。ここはいつもお世話になっている、赤松さんの経営される「ダニエルズ」の姉妹店となります。食事会と言っても小さなもので参加者は赤松さん、「パスフェ」の岸野さん、イタリアへ一緒に行った松ヶ下、私と茂子の5人です。ところで店名のベラロッサは京都イタリアンの大御所「ディボディバ」の
西沢さんが命名されました。日本語に訳すると、美しい赤。そうです“美しい赤松”さんです! そうしたことからカウンターのライトや店内の装飾、ショップカードも赤を基調にトータルコーディネートされ、照明を落としたシックな雰囲気が大人のデートに向いています。またここはホテル ギンモンドの中にあり、そうしたことから京都観光に訪れた外国人の来店も多いそうです。
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●スパゲッティーが3種で若鶏のポルペッティーネと賀茂ナスのアラビアータソース、ホタテ貝柱と自家製ベーコンのクリームトマトソース、直送ワタリガニのトマトソース。フェットチーネは2種で活真ダコの柔らか煮 枝豆のクリームソース。牛ハラ身肉と真ゴボウの赤ワイン煮込みソースでした。ポルペッティーネは酸を活かしたフレッシュなトマトソース。ホタテにはパプリカと玉ねぎが入っています。ワタリガニは言わずとも分かる豪勢な味わいで、タコは素朴な家庭の味を思わせる豆のソースで、塩味が控え目でした。この2種類からも分かるようにどちらか一方の味に傾いていないことは、注文するお客の選択肢を広げてくれます。そして牛ハラ身はゴボウのシャキシャキ感と肉の味がしっかり詰まったソースがマッチしています。私は今回のパスタ自体の味はフェットチーネの方が好みでしたね。
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●最後のセコンドは真鯛のソテー アンチョビ風味のバターソース添えと鶏胸身のカツレツ デミグラスソース二色仕立て。魚は盛りつけられた身を見て、大きな鯛だった事が想像できます。ジワリと脂が乗っており、下に添えられていたジューシーなナスも美味しいです。デミグラスソースは伝統的な味わいで、じっくり煮込まれた甘味のあるソースでした。デザートは盛り合わせで、パンナコッタとカモナスのババロアとプラムのムースにマチェドニア。驚いたのはババロア! 見た目も味わいもリンゴそっくり。しかし食感がリンゴよりも柔らかいですね。パンナコッタは甘さ控えめですが、イチゴのソースが風味豊かで甘く美味しいです。さて今日注文したランチコースの内容ですが、アンティパストは盛り合わせ、パスタは6種から選べ、ボリュームたっぷりのセコンドが続き、デザートと飲み物が付いて1900円。相変わらずお客の満足度を優先した、コストパフォーマンス溢れるコースメニューでした。次回は改めて夜の更に充実したメニューを味わいに行きたいと思います。
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P.S.さて以前にも紹介しましたが、当社イタショクはダニエルズと一緒に百貨店で時折生パスタとオリーヴオイルの店頭販売をしています。やっぱり継続は力ですよね。最近では仕事で初めてお会いした方でも、「この前百貨店に行きましたが、ブログで拝見するので奥さんの事すぐ分かりましたよ」との嬉しいお言葉を頂くことが有ります。思い返すともうこのコラボレーションは3年以上続けて来ました。滞りがちですが、私のブログも“継続”を第一に頑張っていきたいものです。(写真は京都の伊勢丹にて店頭販売の準備をする茂子と赤松さん)
結婚記念日に天下のビフテキ「スエヒロ」
2010年6月24日
●前回の結婚記念日には私にゆかりの「フクムラ」へ行ったのですが、以前洋食会の「忘年会」でお食事券を頂いたこともあり、この度はステーキで有名な「スエヒロ」へ伺うことにしました。せっかくの記念日なのでいつも仲良くさせて頂いている「ダニエルズ」の赤松さんご夫婦もお招きしたのですが、来られたのは赤松さん一人だけ・・・、あれご主人の木村さんは? どうも煮え切らない返事をされると思えば、困ったことに前日、少々喧嘩をされたようで、どこにいるか分からないとのこと。しかしその後木村さんは遅れながらも無事に到着され、すぐに仲直りをされたので良かったです。
夫婦はいつも仲良くしなければなりません、私達の様に!? ●さてスエヒロですが、ここは創業100周年を迎えた洋食の草分け的存在で、京都でも大阪でもごちそうで名を馳せた老舗です。年配の方々にとって飲食店の少なかった当時高級店として憧れのお店だったそうです。店内の壁にはこのお店のシンボルである棟方 志巧の大きな作品が飾られています。歴史ある名店とは言え、カジュアルな雰囲気の居心地の良いお店で、家族連れも多く見受けられました。
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●メニューは色々とありますが、何と言ってもメインはステーキです。サシがたっぷり入ったロースとヘレとシーフードを頼みました。このお店の特徴は焼き方で、富士山溶岩石を使っています。たった3ヶ月で割れてしまうそうですが、油が飛びにくく、遠赤外線を発し炭で焼くがごとく中まで火が入るそうです。タレは特製の香味野菜を溶け込ませた濃厚な風味の醤油で、そこに好みでからしを加えて食べます。かなりとろみがありますが、肉は甘味ある脂分をたっぷり含んでいるため全然負けていません。むしろお互いの美味しさをうまく引き立たせています。
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●ロースはサシがしっかり入っており、脂分が多いため、しっかり焼いても柔らかく美味しいです。ヘレは口の中いっぱいに広がる感じ。また付け合わせの黒七味だけで食べても、シンプルな肉本来の味わいを楽しめて美味しかったです。この日はせっかくオーナーの上島さんがいらっしゃるので、どのように焼いて食べるのか伺ったのですが「そんなんどっちゃでも良いんや! 感覚で食べーやー(京都弁そのまま)」と、アドバイスになっているのか、いないのか? でも多分、正しいお答えを頂きました。とてもフレンドリーでユニークな方です。
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●この日の飲み物はステーキと言えばワインも良いと思いましたが、たくさん飲むのであればやはりビール! 美味しい生ビールを出されているので、飲み終わるとエンジェルリングが出来ます。ここに上島さんも加わり、もう何杯飲んだか分からなくなりました。それにもかかわらず、まだ日本酒3種飲み比べセットまで注文してしまい、大盛り上がりでした。初めて行った赤松さんも喜んでおられ、是非また特別な日に食べに行きたいとおっしゃっていました。こうしてドタバタの結婚記念日でしたが、これを糧に次の結婚記念日まで頑張っていきたいものです。
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P.S.さてスエヒロでの宴会を終えたと言っても、私達はまだまだ終わりません。食事の時にはワインを飲まなかったので、2次会として京都で新しく出来た「ヴィオラ」へ行ってきました。ここは京都では珍しいイタリアワイン専門のワインバーで、オーナーソムリエの石井 龍さんは東京で行われたイタリアワインソムリエコンクールにて、4位に入賞された実力の持ち主です。また妬みを含みますが、石井さんは凛々しい顔立ちをされているので女性客からもきっと人気あるのでしょう。京都は人口の割にイタリアンは多いのですがワインバーが少なかったので、特にイタリアに力を入れておられるこのお店には、これからもどんどん京都を盛り上げて頂きたいと思います。(写真はオーナーソムリエの石井さんと茂子。そしてすっかり仲直りをされたアツアツの赤松さんご夫婦)
待望の菜園コース「オルト」
2010年4月23日
●「ダニエルズ」の赤松さんご夫婦、「燕燕」、」の中野さんご夫婦と一緒に、「オルト」へ行ってきました。このお店は以前にも書きましたが、本当に野菜が美味しい! 素材本来の持つ素直な味わいと歯応えを活かした斬新な料理は、頭が良くしっかりしたコンセプトを持つ料理人にしかできません。しかしこうした料理が認められる事は作る者(料理人)だけでなく、食べる者(お客)もチャレンジ精神が豊富なのかもしれませんね。実際あの家庭画報にて全国「美味しい野菜を食べさせるフレンチ・イタリアン」の50店舗のうちの一つにも選ばれています(他には山形「アル ケッチャーノ」。京都の「タベルナ イルヴィアーレ」、青森の「ボルゴ」は6ページにわたって紹介されていました)。
そこで今回は敢えて野菜のみで構成されている菜園コースを頂く事にしました。事前予約のみのコースで、メニューは私達のための特別料理で手書きになっています。ところで赤松さんとの食事は恒例になりましたが、中野さんとご一緒させて頂くのは今回が初めてです。以前中野さんのお店に食事に行った際、こちらのオーナーシェフである谷村さんと古くからのお知り合いであると伺い、一緒に食べに行こうと盛り上がったのです。
●アンティパストは野菜のスープ バニラオイル添と、フキとフキノトウ・ジャガイモニョッキ・フリット、グリーンオリーブペースト。そしてトマトのパルフェ(塩トマト・小夏・新生姜・トマトジュレ・トマトアイス)。スープはまるでクリームのごとく細かな気泡を感じ、ほんわかと柔らかな口当たりです。そして心地よいバニラ香がこの料理に面白い個性を与えます。普通バニラの香りを嗅ぐと条件反射の様に甘い物を想像しますよね。そうした固定観念でこのスープを口に含むと、その想像と実際のギャップに驚かされます。私は料理の魅力の一つに意外性も含まれると考えているので、こうした料理にもバニラが利用出来るのかと感心しました。
フキノトウはやさしい苦味で、オリーヴのペーストも美味しい。ジュレは見た目も味も清涼感が溢れています。材料それぞれに役割分担が有り、甘味と歯応えは噛むと独特の弾力があるトマトが担当。小夏の柑橘系の香りと生姜の味わいが爽やかさを与え、それぞれの個性をジュレが上手くまとめ一つの完成された作品に仕上げています。素晴らしいです。良くこんな料理を思いついて作る事が出来ると感心します。次は野菜の取り合わせ、トウモコロシのパンナコッタと新玉ねぎのサフランマリネ。トウモロコシは甘く、カレー風味の玉ねぎの酸味がよりトウモロコシの味を引き立てます。
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●この日はいつもより人数が多いため、たくさんの種類のワインを飲む事が出来ました。まず一本目はテヌータ ディ ブドネットのレ キアーレ ヴィオニエ’06。かなり重厚なボトルです。強いトロピカルフルーツ香が、本能に直接「甘い!」って感じさせる程で、味わいはまろやかですがすっきりとしたキレが有り、ミネラルを感じます。二本目の白はラ ライアのガヴィ ピゼー’07。フランスのビオ認証を受けています。先のヴィオニエに比べ酸味がしっかりしているため、お店の方から「飲む順番としては逆になりますが?」と助言を頂いたのですが、他のお客が飲んでいるのを見て飲みたくなりました。ラベルも可愛いし。香りはリンゴ、特にシードルを思わせます。白のビオワインの多くはこの特徴を持っていますね。赤ワインはカシーナ プライエーのシュルビー。リグーリアで造られるグルナッシュ品種のワインです。スパイシーな香りで、ボリューム感はそれなりですが、コクが有り味わい深いワイン。結構個性的で特徴あります。テーブルワイン扱いで、ヴィンテージが記載されていませんでした。ところで最近の私はこういった変わったワインをよく飲みたがります。いくら美味しくても同じようなものばかりだと飽きてしまいますし、やはり個性のバリエーションがワインの面白味です。イタリアワインはそれを満たす要素が世界で最も豊富で優れていると思います。
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●プリモはイチゴのリゾットと色々な豆のクレスペッレ うすいえんどう豆ソース。残念ながら、みんなとの楽しい食事と会話に夢中で(ワインのせいかもしれません)メモをうっかり取り忘れていました。ただリゾットはイチゴの甘さよりもあの清々しい風味を活かしていました。セコンドは賀茂なす インカのめざめ、筍のロースト カカオソース。使われている食材は野菜のみですが、大きくて分厚いナスはセコンドの名前にふさわしいボリューム感!山椒風味でフォークを入れると、甘味と独特の旨味をたっぷり含む茄子のジュースが滴ります。うっかりすると火傷しそうなくらい熱々です。茄子の上に乗っている刻まれたタケノコはポリポリと良い感じです。ホワイトアスパラは濃厚な黄色で、野菜の持つ甘味が表面に浮かびあがっています。あぁ、美味しい。
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●その後はたくさんの食後酒がずらり勢揃いしました。左からカッペッラーノのバローロ キナート、ポエル エ サンドリのメルリーノ0692、ジョヴァンナマドニアのアルバーナ ディ ロマーニャ パッシート キメラ’03、ペッレグリーノのモスカート ディ パンテッレリア パッシート リクオローゾ’07。ポモード ノルマンディー。ペッレグリーノのマルサーラ。色合いも様々で面白く、みんなで少しずつ分け合いながら味わいました。ところでメルリーノの数字の意味は何でしょう? 以前「カーサビアンカ」で飲んだ時は0591でした。二つの数字を見比べると、何かの法則が浮かんできそうです。そして更にグラッパに突入です。この中で最高峰はベルタ’98。中野さんは桃の香りだとおっしゃり、全くその通りでした。しかしこの頃にはそろそろみんな酔っぱらって、まるで居酒屋ノリ…。入店したのは19時半でしたが、帰路に就いたのは24時。いくら美味しいと言えども、お酒を飲み過ぎです! けっこう中野さんはお酒に強く、お二人の馴れ初めなどを聞きながらの楽しい食事でした。こうして充分菜園コースに堪能したのですが、ただ野菜だけだとどうしても何か物足りないので次回は半分ずつのコースにすれば更に色々と味わえて良いかな、と思いました。
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P.S.ところで中野さんは谷村さんに「オルト」と「オルソ」が似ていると言って笑っておられました。そのオルソと言えば丁度この頃、ステーファノのご両親が初来日し愛息のオープンしたお店を初めて訪れました。同席していた私と話が盛り上がり、翌日車で奈良観光に出かけました。奈良公園のシカと遊んだり、大仏を見たりして喜んで頂けたのですが、こうして一緒に回っていると私はあまり日本を観光した事が無いのが分かりました。例えば私は京都に住んでいますが宇治の平等院は幼稚園の時、銀閣寺は中学生の時以来訪れていません。金閣寺は誰かイタリア人が来た時に一緒に行くくらいです。興味が無いのか、もしくは地元なのでいつでも行けるという安心感から足が遠のいているのかどちらでしょうね?(写真は奈良の大仏前でステーファノのご両親とそのお友達夫婦)
久し振りのブログ更新 「PAC」
2010年4月21日
●おなじみダニエルズの赤松さんご夫婦と一緒に、大阪の堺市にある「PAC」へ行ってきました。ここは以前京都で働かれていた以倉(いくら)さんがオープンされたお店で、温かみのある木材を基調とした店内は高原の小さな可愛いお家に招かれた様な雰囲気。お庭も綺麗に手入れされています。ゆっくりした食事と贅沢な時間を味わってもらいたいとの思いから、お料理はコース仕立てのみとなっています。メニューの所々に自家栽培の文字が見当たりますが、これは以倉さんのご実家で育てている野菜で自家栽培ならぬ実家栽培です。
さてこのお店の何と言っても凄いところはコースの内容です。アンティパストは自家栽培の豆と温泉卵のコンソメ仕立て・自家栽培の新玉ネギ ベーコン風味・揚げニョッコ ヨモギ風味・ホタルイカのスザレイユ・自家栽培の空豆 サラミ添え・ヒヨコ豆のポタージュスープ。プリモはスパゲッティー ボンゴレビアンコ・蝶々のパスタ クリームソースプリマベーラ・自家栽培 春菊のフェットチーネ PAC風ボロネーゼ。セコンドはスズキのパデッラ タペナードソース 自家栽培ローリエの香りで・牛ロースのコトレッタ 有機人参のサラダ シチリア風。この中から一品ずつ選ぶのではなく、この順番で全て一皿ずつ出てきます! アンティパストなんて6品も有るんですよ!!
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●この日の白ワインはリブランディのエフェゾ ビアンコ。このワインは南のカラブリアで造られますが、マントニコと言う珍しい古代品種が使われています。トロピカルフルーツの熟れた香りで、バリックが程良いニュアンスを感じさせます。まろやかな飲み応えの美味しいワインでした。ただし品種独特の個性という物はあまり感じられず、やはり造り方次第なのでしょうね。
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●プリモ一品目のスパゲッティーはしっかりしたアルデンテで、身の詰まった美味しいアサリでした。ファルファッラはこの凹凸のある形のおかげで歯ごたえにムラができ、それがかえって面白味のある食感を与えます。そしてフェットチーネのボロネーゼ。こうしてプリモだけでも三品も出すことはお店にとって大変な手間ですが、量が少なく沢山の品数を楽しみたいと思う私のようなお客にとってはかなり嬉しい事です。
●赤ワインはドゥーカ ディ サラパルータのパッソ デッレ ムーレ。品種はシチリアの代表格ネーロ ダーヴォラ。このワイナリーはシチリアで造られるレガレアーリで有名です。スパイシーな香りを感じ、口に含むとクロスグリの心地よい香りが鼻を抜けます。味わいには赤い果実を感じますが、舌にピリピリとした辛味のようなものも感じます。やはりこれもスパイシーな香りに由来するのでしょうか?
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ところでこのお店のスタイルの一つなのですが、一品一品に丁寧な説明がなされ、それがお店とお客を近づけます。実は少し大袈裟じゃないか?とも思える程手振りを交えた芝居がかった説明だったので、私もそれに乗って「ではこの料理はどのように調理されているんでしょうか~?」と同じように質問をしたところ、笑顔でさらに大きな身振りで返答して下さいました。さすがです! 本当に接客が好きな方々なのでしょう。フレンドリーでお客を和ませ楽しませて下さいます。是非皆さんにも実感して頂きたいです!
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●その後は一段落ついた以倉さんが厨房から出てこられたので、お話をしながらハチミツの入ったグラッパ等の色々な食後酒を楽しみました。私達は久し振りに会ったので最近の近況を話しあったり、以前働かれていたお店の思い出話などで盛り上がったりしました。それにしてもかなり満足度の高いお店でした。特に料理の品数やおもてなしのサービスは、他には絶対に無い個性豊かなお店です。これでまた絶対に行きたくなるお店が一つ増えました。
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P.S.さてさて最近全然ブログを更新していなかった理由なのですが、困った事に2カ月分のデータの入ったデジタルカメラを紛失してしまいました。もうそれからやる気が失せてしまって・・・。しかし皆さんからの要望がちらほらとあったので、なんとか再開をする事に致しました。何と言ってもただでさえ遅かった更新、紛失するまでのデータもまだまだ残っています。これからも更に季節感がずれますが、皆様温かい目で見守ってやって下さい。(写真は思い出すだけでも苦悩する私nao)
地域振興大成功! 「モクモクファーム」
2009年10月29日
●ゴールデンウィーク明けのある日曜日、三重県の伊賀にある「モクモク手づくりファーム」へ行って来ました。きっかけは大学の課題でこの施設について書かれた文献「新農業ビジネス 伊賀の里 ただいま大奮闘」の紹介をすることになったのですが、本を読むだけでなく実際に訪れることにしました。元々ここには大した産業が無かったのですが、20年前に地域振興をきっかけに農業をベースにしたアミューズメントパークを開設。今では年間50万人、25億円の売り上げを誇る、全国でも珍しい地域振興に成功した例として大きく取り上げられています。
●ただ創業当時は決して今の様な施設を念頭に入れて作られたのではなく当初の目的は安い輸入豚肉に対抗して、地元の国産豚をブランド化するため小規模の養豚農家が投資をし合ってつくられた販売促進の施設でしかありませんでした。彼らの情熱は強くブランド肉「伊賀豚」を作ることに成功すると、「ではどのようにすればより高く売れるようになるか?」
と考えハム作りを始めたのです。その後は同じように「このハムはどのようにすればより数を売れるか?」と考えバーベキューの施設とソーセージの手作り教室を設置、次に「どのようにすればバーベキューに人が呼べるだろうか?」との思いから地ビールを作り出しました。ここで注目したいのは「出来る物はすべて自分たちの手で造らなければいけない」
をモットーに、企業や第3セクターなど外部からの力でなく、全て自分たちで考え発展させたことです。初めから100を考えて作られたものではなく、全ては0から始まり1を作れば次の2を、そして3、4といつまでも終わりが有りません。そこがリピーター率の高いこの施設の成功の秘訣なのでしょう。手作り感のある園内はそれほど広くないため、無理なく回ることが出来ます。
●モクモクの名前の由来は創業時に建てたログハウスの「木々」と、ハムやウィンナーを作る桜チップの燻製の「もくもく」だそうです。養豚をきっかけに発展してきたこの施設では豚に重点を置き、晴れている日は園内に豚を放し飼いにしているので直接触るなど触れ合うことが出来ます。イベントはカエル競争や泥んこ運動会など季節によって盛りだくさんで、体験やセミナーの多くは無料で受けられ泊まり込みで行われる体験学習もあるそうです。そうしたことから家族連れの来場が多いですね。あいにくこの日は雨だったため、ポニー乗馬などいくつか体験できないものもありました。
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●しばらく散歩をしているとイカダやカブトムシ取り、また温泉が湧いているので足湯も見かけました。私の印象ではここは提供されるだけの遊びでなく、自分から求めて自然と触れ合いながら遊ぶ場所だと思いました。こうした施設は主に父親や母親が子供のために来ますが、ここは子供向けのアミューズメントばかりではないので、大人も一緒になって楽しめます。親子共に笑顔の絶えない空間でした。
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●「モクモクファーム」の目玉は手づくり工房での体験教室です。人気があるので早目に予約をしなければ、定員オーバーしてしまいます。家族連れだけでなく、若いカップル客もいました。ここではパンやケーキなどを作れますが、今回私達が選んだのはここの伝統教室とも言えるウィンナーづくりです。価格は二人で3150円。ケチな私としては少し高いかな?と思いつつ茂子の嬉しそうな顔と、ここまで来て何もしないわけにはいかないという思いから仕方なしに参加することにしました。
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●まず各テーブルに材料とキットが配られます。興味があるので肉を生のまま口にしてみると、若干味付けがしてありました。まず赤身を氷と一緒にほぐしてハンバーグの様に平にします。そこにスパイスを乗せ一緒にこねてから、更に今回の味付けであるシソを加えます。最初はある程度の粘り気を持っていた肉も、氷が溶けてベチャベチャになります。見た目はまるでユッケ。そこに脂身を加えて練ると原料の完成です。次はこの原料を筒状のガンの様なものに入れ、羊の腸に空気が入らないように注意して押し込みます。少々乱暴に扱っても平気で破れません。これも興味から食べてみると表面はコノワタのようにヌルヌルしていますが、ムニムニと硬くて噛み切れませんでした。ある程度原料を入るとねじって、ウィンナーの形を作ります。慣れない間はけっこう難しいですが、次第にコツが掴め上手く作ることができました。
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●少し時間がかかりますが、希望者はスモークをかけることが出来ます。また作ったウィンナーは嬉しいことにその場ですぐに湯がいて食べられるし、お土産で持って帰る事も出来ます。今回は16本と結構量があったので、せっかくだから半分ずつにしました。熟成させたわけではないので味わいは結構淡白ですが、脂分がジューシーでシソの風味豊かなウィンナーになりました。初めは高いと感じていたこの体験教室も、これだけお土産が付くとお得でした。
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●ビールの醸造タンクは本場チェコ製です。ここでふと気付いたのは施工が神鋼商事株式会社。これは先日訪れた「サントリー山崎」のタンクも一緒でした。こうした分野での知られざる大手会社なのでしょうか? 醸造はわずか二人で担当されているそうです。その一人の女性は元々ここでウェイトレスをされていたのですが、お客に出していたビールに興味を持ちこちらに転向。嘘のような本当の話ですが、その後ここの素晴らしいビールを作り上げるまでに成長されました。ここのコンセプトはお金でプロを連れてくるのではなく、ノウハウを吸収して素人の自分たちで作り上げていくことです。ツアーが終ると最後に試飲用のビール、飲まないお客にはビールと並行して造っている麦茶を振舞ってくれました。
●もちろん酒好きの私達にはこれだけで足りるわけがなく、追加を注文することにしました。ところでここでは2種類のビールを作っており、その一つ「春うらら」ブランドが金賞に輝いたビールです。「大げさに書いているなぁ・・・」と半信半疑でしたが、一口飲んでみるとこれがフルーティーな芳香で驚かされます。正直私の地ビールの印象は「ドイツ仕込みの味わいで、
美味しいけれど少し割高でどれも良く似た味わい」でしたが、印象が変わりました。ですが私が更に感動したのはもう一方のゴールデンピルスナー! こちらの方が日本のビールに近いですが色が濃く、旨味とコクが段違いなのです。ここまでくると、ただの地域振興のための地ビールとは全然違います。充分本場のビールに対抗できるかそれ以上と言っても過言ではないでしょう。
本当に美味しく私は近い所に住んでいることもありますが、改めてこの生ビールを味わいに行くだけでも価値があると思います。日本のよく似たようなビールだけ飲まれている人には、ぜひこういう素晴らしいビールを体験してもらいたいと思います。感動した私達がここのビールをお土産に買って帰ったことは言うまでもありません。
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●他に面白かったのは「しいたけ狩り」です。かなり多くの原木が並べられており、年中収穫を楽しむことが出来そうです。ここでは取った分だけお金を払いますが、その場ですぐに焼いてくれるサービスを無料で行っています。取ったらすぐ食べる、これこそまさしく「自然そのままの美味しさを味わう」ではないでしょうか。「モクモクファーム」は一人で楽しむのではなく、家族や仲間と一緒で楽しめるものばかりですね。
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●実際に作られている生産者の顔までは見えませんでしたが、少しでもこの地域のことを肌で感じられたのではないかと思います。このように農業さえしっかりしていると、かなり幅広い店舗展開の可能性がありますね。自分たちの作っている農作物さえ使えば、アイデア次第でどんなお店を作る事も出来るのです。交通の便が悪く周りに何も無かった伊賀ですが、このようなアイデアと強い情熱次第で遠くからお客を呼び込み、地域の活性化と経済効果を生み出しました。今後日本全国にこうした施設が増え、地域の情報を発信することでますます地方色が豊かになって行けば面白そうですね。
P.S.さてこの日の晩の我が家の食卓には、モクモクファームで買ってきたウィンナーとビールが上りました。もちろんこちらは商品化された物だけあって、私達素人が作った物よりも美味しかったです。このようにお土産を家で食べていると、ただそこへ出かけて楽しんで来るだけでなく、こうして家に帰ってからもその時の感動が余韻として残るのは良いですよね。(写真は家で調理したモクモクファームのウィンナー)
2009年春イタリア 後篇
2009年10月23日
●長いようで短かったイタリアの旅も残りわずかとなりました。ナポリ観光を終えた私達が次に向かうのはウンブリア州のペルージャ。ここはサッカーの中田が所属していたこともあり、日本人にもなじみのある街です。今回はテッレ ストレガーテに続く新しいワイナリー、テッレ マルガリテッリに訪問します。当社イタショクではウンブリア州のワインが無かったので、期待に胸が膨らみます。
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●ペルージャへの乗り換えのため降りたローマでは少し時間が有ったので、改めて観光とお土産を買いにスペイン広場まで行きました。ちなみに野村君はここで詐欺師にミサンガを無理やり腕にくくりつけられそうになり困っていました。最近イタリアでは日本人に対しての“ぼったくり”が横行しているというニュースを聞きますが、こうした物もしっかりと取り締まってもらいたいものです。さて最後の食料調達のためにスーパーに入りました。また前回と同じく嬉しがってついつい自分では食べきれない量を買ってしまい、みんなに食べてもらいました。
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●ここはまだ設立して間もないワイナリーと言うこともあり、まだまだ試行錯誤を繰り返しています。そこでブドウ畑には3つのサンジョヴェーゼのクローンを植え、収穫した後生産地の違うバリックでどのような特徴のワインに成長するかを実験しています。特にこのワイナリーの母体は木材会社であるため、バリックをどのように使うかはお手の物です。出来たワインの特徴は随分と変わり、同じくアルコール度数も変わります。面白いことに一年目の熟成で期待出来ないと思っていた物も、
次の年で飛躍的に変化することもあるそうです。こうした新しいワイナリーの努力には脱帽させられます。新しいワインも続々と試作され、今はあの一社からしか造られていないと思われていた伝説的DOCG、トルジャーノ ロッソ リゼルヴァを造っているところだそうです。当社ラインナップにブドウ品種やDOCGが増えることを何よりも楽しみにしている私にとって、実に嬉しいニュースでした。
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●夜は再びペルージャへ戻り、中心街にある「デル ソーレ」へ一緒に食事へ行きました。窓からはペルージャの美しい夜景を楽しむことが出来ますが、昼間の田園風景はさらに絶景だそうです。ニューヨークスタイルを思わせる店内は、モダンかつスタイリッシュで高級感があります。ワインリストを見るとウンブリア産を中心にざっと200種類。しかし今回は試飲を兼ねているので、テッレ マルガリテッリのワインを色々な料理と合わせて飲みます。
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●アンティパストミストはかなりのボリューム。そしてプリモは黒トリュフの手打ちフェットゥチーネ。若い野村君にとっては初めてのトリュフ体験でした。セコンドはしっかり分厚いフィレ肉。ドルチェはズッパ イングレーゼだったのですが話を聞くと、どういった所以が有るのかわからないそうですが、何故かペルージャではどこのレストランにもあり、家庭でも親しまれよく食べられているそうです。
●マネージャーのフェデリコはオリーヴオイルも造っておりシアトルで評判だそうです。奥さんはそこで知り合ったアメリカ人で、フォリーニョでレストランを営んでいるそうです。今度またウンブリアを訪れた時は、そこのお店へ行ってみたいものです。今回は本当にありがとうございました。そして、これからどうぞよろしくお願いします。
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●食事の帰り道、大勢の若者を見かけました。なんでもペルージャは大学生が多いため夜の方が騒がしく、また夏休みは学生が帰郷するため静かになるそうです。こうした豆知識も現地に訪れ体験することでさらに身につきます。この日の宿泊はトルジャーノにあるマルガリテッリの高級ホテルでした。私達はこの日まで3人一緒の部屋に泊まっていたのですが、最終夜にしてイタリア初の個室。2人の顔から「もう頼むから別々にいよう」という気持ちが見て取れます。私は離れて寝るのが寂しかったのですが、二人にとっては清々したようです。良かったね・・・
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●帰りの飛行機は乗客が少なくすいており、みんな一人で4席ずつゆったりと使用することが出来たので疲れること無く関西空港まで帰る事が出来ました。今回のイタリア10日間の旅では本当によく働き遊びました。移動距離が長く非常に疲れましたが、かけがえのない体験でもあったと思います。清水君はしっかりと仕事がこなせ、お陰様で新しいワインはお客様に大好評です。野村君もイタリアでは初体験ばかりで新鮮だったことでしょう。こうした機会は大切なので、また従業員を連れて行きたいと思います。思い返すと楽しかったなぁ。
P.S.その後しばらくして野村君は都合により当社を退職しました。もちろん私は残念だったのですが、何と言っても一緒に旅をして苦楽を共にした仲間です。これから辛いことや大変なこともあるでしょう。しかしこの旅行で得た経験を糧にこれからの仕事や人生を頑張って欲しいと思います。また君の笑顔に会える日が来るのを楽しみにしているよ。これからも頑張って!(写真はテッレ ストレガーテのブドウ畑での野村君)





















































































































